ESOTERICより、2枚の新譜SACDハイブリット盤が
発売されました♪
トラジコメディア
アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳 第2巻(1725年)より
バッハから妻への贈り物
「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」は、
バッハが2度目の妻のアンナ・マグダレーナにプレゼントした
音楽帳のことで、歌曲や器楽作品など、バッハやその息子たち、
それ以外の作曲家による愛すべき小品が並んでおり、
カンタータに代表される教会音楽とは異なるバッハの家庭的な側面を
知ることができます。
大小合わせて40曲余りが収められたこの曲集は、
現在ではピアノなどの教材やバッハ研究の資料的側面が
クローズアップされがちですが、
もとをたどればバッハ家の子供達の音楽教材であったり、
日常の楽しみとして弾き親しんでいた音楽を集めたものでした。
小編成の古楽アンサンブルの親密な魅力
トラジコメディアは1987年にリュートの
スティーヴン・スタッブズ、ヴィオラ・ダ・ガンバのエリン・ヘドリー、
ハープのアンドルー・ローレンス=キングという通奏低音楽器の
世界的名手3人によって結成された古楽アンサンブルです
(現在ではローレンス=キングは独立し、
自らハープ・コンソートを組織しています)。
フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ
劇音楽「夏の夜の夢」(抜粋) &
交響曲第4番イ長調作品90「イタリア」
1995年は、アバド就任後5度目のジルヴェスター・コンサートに当たり、
メンデルスゾーンの中でも最も色彩感あふれる劇付随音楽「夏の夜の夢」と、
「イタリア」の題名で知られ、明るく躍動感に満ちた交響曲第4番という
代表作2曲でプログラムが組まれました。
もともとアバドは、その活動の初期からメンデルスゾーンの作品には
定評があり、1967年にはロンドン交響楽団を指揮して
交響曲第3番「スコットランド」と第4番「イタリア」を英デッカに録音し、
その若武者ぶりを刻印。
さらに1984~85年にはドイツ・グラモフォンに交響曲全集・序曲集を
録音しており、こちらはアバドの代表的名盤としてのみならず、
「メンデルスゾーン演奏の指標」として高く評価されています。
そんなアバドがベルリン・フィルと組んだメンデルスゾーンは、
これらの作品の理想的な表現ともいうべき洗練と優雅さ、
ダイナミック・レンジの幅広さ、豊かな色彩感、
そして力感あふれる表現力が、極限の水準で成し遂げられています。
Tsubaki Audio